社会人イラスト初心者は何から始める?大事な8つのポイント

イラスト

はじめに

誰もが一度は「すごく可愛いイラストが描けるようになりたい!」や「みんなにすごいって言われるような絵が描けるようになりたい!」と思ったことがあるでしょう。しかし、実際に「描いてみよう!」と思い立っても「何から始めればいいのかわからない」と感じることも多いですよね。そこで本記事では、「イラスト初心者が始めるべき8つのこと」をまとめました。私自身もイラスト練習中のアラフォー会社員で、絵の経験は小学生の時に落書きをしていた程度です。しかし、本記事の内容を実行し、5ヶ月で以下のような成長を遂げました。2024年5月末、私は初心者ということもあり、その感覚に寄り添ってアドバイスを提供します。ぜひご覧ください。

社会人イラスト初心者は何から始める?大事な8つのポイント

1. 毎日最低1%の努力をする

最も重要なのは「毎日少しずつでも描くこと」です。要するに、同じ時間努力するにしても毎日の積み重ねには勝るものはないということです。「努力は単利ではなく複利で積み重なる」とよく言われますが、これについては多くの書籍で詳しく説明されています。

例えば、1ヶ月に30時間を絵に向き合ったとします。この場合、4時間弱を8日間やるよりも、1時間を30日間やる方が遥かに効率が良いのです。なぜなら、人間はその日にやったことを1日でかなり忘れてしまう生き物だからです。一説には「その日の努力の99%は無駄になる」という見解もあります。

考えてみれば、イラストを描く間隔が空けば空くほど、「えっと…これどうやるんだっけ?」と思い出す作業から始めることになります。その結果、努力が実らず苦しい思いをする可能性が高くなります。しかし、毎日30分でも1時間でも描くことで記憶が定着し、「思い出す作業」を大幅に削減できます。これにより、新しい学びを吸収しやすくなり、成長効率がぐんと上がります。

社会人の方なら身に覚えがあるかもしれませんが、別に好きではない作業も会社で毎日やっているうちに「この作業、もう目を瞑ってもできるわ」という感じになりますよね。これも毎日繰り返すことで、複利的に知見と技術が成長した結果です。「なかなか時間が取れない」からこそ、毎日描くことが近道になります。

2. イラストが描けるようになったあと何をしたいか文章にする

イラストを描きたい理由や目標を明確にしましょう。たとえば、「ゲームのキャラクターデザインを担当してみんなに『かわいい!』と言われる」、「漫画を描いてブレイクして脱サラする」など、具体的な目標を持つことが大切です。これにより、描くモチベーションが維持できます。

落ち着いて考えてみると、「イラストが描けるようになること自体が夢」という人は少ないでしょう。多くの場合、イラストを描くことで達成したい目標や夢があります。以下のような質問を自分に問いかけてみてください。

質問: あなたは3年〜5年後、何でも思い通りに描けるイラストスキルを持っています。何をしますか?

回答例:

  • ゲームのキャラクターデザインを担当して、みんなに「かわいい!」と言われる
  • 漫画を描いてブレイクして脱サラする
  • イラストレーターとして食べていく
  • アニメを作る
  • ネットでバズる絵師になる
  • 娘に「パパすごい!!!!」って尊敬してもらう

今は「無理だ」と思う目標でも構いません。毎日イラストを描いていれば、必ず上達します。目標が決まったら、それを文章にして「スマホのメモ」、「手帳」、「付箋」などに書いて毎日必ず見てください。

例文: 「私は(あなたの回答)のために、複利の力を利用して何でも努力する」

これで、あなたはもうイラストを描くしかありません。私と一緒に頑張りましょう。

3. 毎日描く時間を決める(おすすめは朝)

イラストを描く目的が決まったら、実行手段を決めましょう。具体的には、「毎日いつイラストを描くのか」を決めることが重要です。私のおすすめは「朝イチ」です。

私自身も現在、朝は最大1時間、出社前にイラストを描いています。集中力、意志力、体力などが満タンの状態である「朝イチ」に、人生で一番大切なことをするべきだと多くの書籍でも語られています。また、他人との予定に振り回されにくい時間帯でもあるため、実行しやすくなります。

夜は仕事で疲れているため、帰ってきたらやることをやって、ちゃっちゃと寝ることを優先しています。早く寝て、早く起きてイラストを描くという習慣を身につけました。もちろん完璧を求めすぎるのはNGです。疲れていて5分しかできない日もありますが、それでも「起きたら絶対にイラストに触る」ことだけは守り通しています。

4. イラストを描くための環境整備をする

「毎日イラストを描く」「決まった時間にイラストを描く」ことが決まったら、次は環境整備です。具体的には「すぐにイラストに取りかかれる環境」、「気が散らない環境」、「生活改善」が挙げられます。

アナログイラストにしてもデジタルイラストにしても、「今!」という時にすぐ取り掛かれることが重要です。スケッチブックを取り出して…ペンケースはどこだっけ…?というような準備段階で、あなたの貴重な「ウィルパワー(意志力)」が失われていきます。これでは、せっかく着手できても成長効率がかなり落ちてしまいます。

習慣化して頭で考えなくてもすぐにイラストに取り掛かれる環境を工夫しましょう。私は現在PCで絵を描いていますが、夜にパソコンを立ち上げておいて、朝そのまま描けるように準備しています。また、気が散らないようにスマホを遠ざけることも大切です。私はイラストを描くときにはスマホを玄関に置いてしまいます。「ついつい手を出してしまう誘惑物」は20秒以上手間がかかる場所に置いておくと、効率が下がらないようです。

さらに、これを機に「生活改善」するのも手です。夜更かしをせず、早寝早起きを心がけましょう。夜もイラストを描きたいから無駄な残業を減らす、禁酒禁煙の達成など、生活全体を見直してみるのも良いでしょう。これらは私自身が実践していることでもあります。

5. イラスト用のSNSアカウントを作る

XやInstagramなどのSNSアカウントを作ることも、今や必須です。有名になるためというのもありますが、第一の目的は「成長のため」です。イラスト初心者はイラストが下手で当たり前ですが、それでも積極的に他人に見せるべきです。

具体的には「自分の中で80点以上」の絵を描いて、SNSなどで他人に見てもらいましょう。また、家族、友人、知人にも積極的に見せてください。「他人がどう思うか」を強烈に意識してイラストを描くことが成長効率を上げてくれます。既存のアカウントを利用しても構いませんが、気になる方は新たに作ることをおすすめします。

また、SNSで他の絵師さんの作品を見ることも重要です。どんな絵が人気なのか、どのような技法が使われているのか、新しい発見があるかもしれません。さらに、SNSを通じて他の絵師さんと交流することで、情報交換やアドバイスをもらえることもあります。

6. 好きなイラストレーターを一人決める

好きなイラストレーターや絵師を一人見つけてください。その人の作品を参考にし、目標とすることで、自分のスタイルを見つけやすくなります。私はサイデザインさんのイラストが大好きで、彼を先生にしています。直接会わなくても、その人の作品があなたの講師になります。

好きなイラストレーターを見つけることで、以下のようなメリットがあります。

  • スタイルの確立: その人のスタイルや技法を学ぶことで、自分のイラストの方向性を定めることができます。最初は模倣から始めても良いでしょう。
  • モチベーションの維持: 好きなイラストレーターの作品を見ることで、やる気が湧いてきます。彼らの新作が出るたびに刺激を受け、自分も頑張ろうという気持ちになります。
  • 技術の向上: プロの技術を参考にすることで、自分のスキルを向上させるヒントが得られます。模写や分析を通じて、プロのテクニックを身につけましょう。

7. イラストに必要な道具を準備する

あなたの師匠が決まったら、イラストに必要な道具を準備しましょう。デジタルかアナログかによって道具は異なりますが、初心者には修正が簡単なデジタルイラストがおすすめです。デジタルの場合、パソコンと板タブレット、ソフトウェア(Photoshop、クリスタ、SAIなど)が必要です。アナログの場合、スケッチブック、鉛筆、ミリペンなどが必要です。

デジタルイラストのメリットは以下の通りです。

  • 修正が簡単: 誤って描いた線や色を簡単に修正できます。これにより、初心者でも安心して描けます。
  • 道具のコストパフォーマンス: 一度購入すれば、長期間使用できるため、長い目で見ればコストパフォーマンスが良いです。
  • 多様な表現: デジタルならではのフィルターやエフェクトを使って、さまざまな表現が可能です。

>>デジタルイラストを始めるために必要なハードウェア・ソフトウェア・ツールのガイド

アナログイラストのメリットももちろんあります。

  • 感触の違い: 実際に紙に描く感触やペンの運び方を体感できます。これはデジタルでは得られない独特の感覚です。
  • シンプルなセットアップ: 道具さえ揃えばすぐに描き始められるため、初期投資が少ないです。

自分のスタイルに合った道具を選び、快適にイラストを描ける環境を整えましょう。

8. 好きなイラストを参考に自分で描く

最後に、好きな絵師さんのイラストを参考にしながら、自分なりに描いてみましょう。模写でも良いですし、オリジナル作品でも構いません。とにかく描き始めることが大切です。これから毎日イラストと向き合う楽しい人生が始まります。

模写をすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 観察力の向上: 既存のイラストを細かく観察し、どうやって描かれているのかを学ぶことで、自分の観察力が向上します。
  • 技術の習得: プロの技術を模倣することで、自分のスキルを磨くことができます。特に、線の引き方や陰影の付け方など、基本的な技術を学ぶのに役立ちます。
  • 自信の向上: 完成度の高い模写ができるようになると、自信がつきます。自信がつくことで、オリジナル作品にも挑戦しやすくなります。

>>とりあえず練習の本や参考書を探す方はこちらの記事へどうぞ

オリジナル作品を描くことで、以下のようなメリットがあります。

  • 創造力の発揮: 自分のアイデアを形にすることで、創造力を発揮できます。これは模写では得られない楽しさです。
  • 個性の確立: オリジナル作品を描くことで、自分だけのスタイルや特徴を見つけることができます。これが自分の個性となり、他の人と差別化できます。
  • 達成感: 自分のアイデアを形にする達成感は格別です。これが次の作品へのモチベーションになります。

まとめ

今回は「イラスト初心者が始めるべき8つのこと」をご紹介しました。毎日の積み重ね、具体的な目標設定、適切な環境整備、SNSの活用、好きなイラストレーターの参考、必要な道具の準備、そして実際に描き始めることが大切です。これらを実践して、素敵なイラストライフを送りましょう!

これで、あなたもイラストの世界に一歩踏み出せるはずです。楽しみながら成長していきましょう!

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